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株式会社ユニセラー風巻代表取締役(前編)
Q1:起業のきっかけをお聞かせ下さい。
もともと起業しようという意識はなかったんです(笑)。
今まで、何社か勤めましたが、どこの会社にいても自分の居場所じゃない気がしてたし、大抵の会社が決められたことを決められたようにやるのが仕事で、それが自分に合わなかったんですね。
私って、人と同じことをしたくない性格なんです。
ついつい工夫して違うことをやりたくなっちゃう。
自分でやりたいように仕事をするには、自分で起業するという手段でしか実現できないって思い始めていました。
起業直前まで所属していた会社では、正社員として働いていましたが、業務縮小のため自分がやっていた業務が継続できなくなってしまいました。
そのタイミングで起業を決意したのですが、新しい安定を探すよりも自分で会社を作っちゃったほうが早い、自分でやらなきゃダメだ!って思ったんです。
今の時代、どんな企業にいても安定なんてないと思うんです。
このまま自分に合う会社や仕事を探して彷徨い続けるよりも、自分で何かを始めちゃった方が早いし、楽しいって思ったんです。
いよいよ会社を退職することになって、これから先どうしよう、今度は何をしようかな、って考えたとき、安定した生活をして変化のない日々を送っている自分も想像がつかなかったし、始めるならやっぱり今しかないかなって(笑)。
納得しないと動きたくない性格なのです。
いいタイミングだったというのもありましたね。
前述の通り、起業直前に所属していた会社では、業務縮小のため自分がやっていた業務が継続できなくなったのですが、その仕事で学ばせてもらった知識や経験は一生消えませんから、今でも役に立っています。
実は、社内事業として業務を行っていた時の取引先や知人の支えもあり、起業を決意できたんですよ。
会社法改正も良いタイミングでした。
2006年の会社法改正では、一人でも起業できるようになりました。
自分一人で業務を遂行し、自分一人で責任を取れる仕組みができたのです。
そういう身軽さもありました。
Q2:起業してから大変になったことや失敗談をお聞かせ下さい。
高校時代の英語の成績はビリでした(笑)。
3年前の海外旅行の時は、1人で入国審査も通れなかったんです(泣)。
外国の企業と取引するのに、コミュニケーションできないと文字通り、話にならないと思っちゃいますよね、普通。
だからといって、行動せずに諦めるのが嫌だったんです。
最初は、メールで自分の意思を伝えるのにも辞書を調べて、丸1日かけてやっとだったんです。
それでも、間違えてでも良いという気持ちでメールを送ったら、意外と気持ちは伝わるものですね。
それからは、英語の文法、単語が間違っていてもいいやという気持ちでメールを送っているし、外国の取引先もそんなにきっちり教科書どおりの正しい英語を使ってこないものですよ、間違ってもお互い様(笑)。
実際の取引で本当に困るようなやりとりは、外国の企業先まで訪ねて、その場で相手に分かってもらえるまで話すことが重要だと思っています。
もちろん、流暢な英語とは言えないレベルなんですが(笑)。
国際電話も未だにビクビクしちゃいます。
あと、勉強不足だったなと思う失敗もあります。
実は起業当初は、輸入ビジネスだけでなく輸出ビジネスもやろうと思ってたんです。
ですが、輸出ビジネスは思ったよりも大変だったんです。
日本から商品を輸出する場合、輸出先国の規制、法律に準じないといけないんです、当たり前ですが(笑)。
私は輸出先国の規制・法律を把握する手立てが思いつかなかったことに加え、もしその規制・法律を手に入れても前述の通り、輸出先国の規制・法律を理解できるほどスキルはまだないため、スムーズな手続きができない。
これからの課題ですね。
加えて、海外の企業との取引のため、文化の違いをよく感じますね。
もちろん言葉の違いによるコミュニケーションずれもありますが、突然1ヶ月間も連絡取れない担当者がいたり、商品の品質が一定でなかったり、注文した商品の数量が頻繁に間違っていたり。
日本の企業との取引だと考えられないような問題がけっこうあります。
今では、そういう問題にも慣れっ子になってしまいましたが。
Q3:独立して良かったと思う事はありましたか?
やろうと思ってすぐできる。
会社員時代とは、圧倒的に機動力が違いますね。
だからこそやりがいがありますね。
自分で考えて、自分でやらなきゃいけない。
もちろん、失敗したときの凹みっぷりは、会社員時代よりもきついですけど、お客さんに商品を喜んでもらえたときの感動、やりがいは本当にこの上ない喜びです。
Q4:登記はご自身でされましたか?手続をしてみてどうでしたか?
登記は自分でしました。
書店で登記に関する書籍を買って勉強して、法務局の無料相談も活用しました。
それと、公証役場も定款の文面をチェックしてくれるので活用しました。
書類は、書籍のサンプルをベースにしましたが、定款に限っては結構アレンジしました。
今後の事業拡大を意識していますので、長期的にあまり変更しないでも問題がないように事業範囲を幅広くカバーできる内容にしました。
手続き自体は面倒でしたけど、勉強になるなと思いましたよ。
これから起業される方は、ご自身で登記されることをお勧めします。
Q5:必要だった開業資金とその調達方法を教えてください。
企業形態は株式会社で資本金は15万円。
あと印紙代は15万円でしたね。
なので、登記にかかった費用は合計30万円でした。
前職の退職金を使いました。
私は、今のところ借り入れしない方針ですので、運用資金は全て事業主(私)からの立替払いです。
実際は、商品を仕入れるときは資金がかなり苦しくなってしまいますが、なんとか乗り切っています。

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